鍋に頭をぶちまける

結構変でかなりひねくれた性格の私(宇宙人)が、生きてて腹が立ったこと、それについて考えたこと、頭の中に浮かんできたこと、洗いざらいぶちまけます。

遅刻魔

 私は遅刻魔だ。それもかなりやばい。
 まず朝起きるのが嫌い。もっと寝ていたい。お布団が離してくれない。
 次に化粧が面倒。化粧そのものはわりと好きだが、しかしすごく時間を取るし、失敗したときのテンションの下がり具合とリカバリーに取る時間を考えるといつも地味なところで止める。毎日カラフルなアイシャドウを作り込んでインスタに上げていらっしゃる方々、本当に尊敬します。リップとチークの色を考えるだけでしんどいし、マスカラも下手くそ… 化粧が終わった頃にはベースがうっすら崩れている。
 服を選ぶのも面倒だ。前日用意しても、寒かったとか暑かったとか雨が降ったとか予定が変わったとか予想以上に肌が荒れてたとか合わせられる下着がないとかで結局は変える羽目になる。自転車に乗れる服は限られているし、雨の日に履ける靴も限られているし、それにだ、妹よ、勝手に私の下着を着ないでくれ。
 支度ができたらできたで、家族が出かけるからあれをしろだの、充電していたはずのけーたいからはなぜかケーブルが抜き取られ、服が変わったからかばんも変わる、鍵がいるハンカチがいるペットボトルがいる…あ、ティッシュ使い切ってる! 永遠にジッパーが引けない。
 やっと家を出ても、いつもより余分にかかる駅までの道のり。何があって遅れたのか、自分でもわからない。駅についてやっと気付いてももう遅い。そして目の前で動き出す電車。十分の待ち時間、そして歪んでいく乗り換え案内。
 駅についても、相手がどこにいるかわからない。必死に連絡をしても、違う改札口にいる。向かっても入れ替わりになり、最終的に迎えに来てもらうはめになる。
 やはり遅れるのは心苦しいのだ。化粧には何分、着替えに何分、食事に何分、何時に家を出たらいいだろうか、かばんは夜のうちに作っておこうか、いろいろと策を錬るがいまだ完成していない。学校やバイトといったルーティンの場合はまだなんとかなるが、人と出かけるなんていうと目も当てられない。その前にバイトに行っているとどうしても着替えや食事に手間がかかるし、どこにもミスはなかったはずなのに必要以上に時間が経過していた、なんてことになると相手への連絡も遅れるし、間に合っても早すぎて困ったりする。やらかした日の夜なんかはもうどこにも行きたくない、と内心真っ暗だ。
 遅れたら遅れたでその時の態度もいろいろと反感を買う。凹んで謝っていても鬱陶しがられるし、だからといって切り替えて開き直れば困られる。言い訳すれば怒られ、しかし謝るだけでは言い訳を求められる。どんな態度でも、最後には人間性が…と説教を食らう。それならまだいいが、ああしてみたか、こうしてみたかと尋ねられ、やってみました、もうやりましたと応えればそんな訳はないだろうと叩かれる。正直に言ったことすら信じてもらえない。
 …やはり待ち合わせはしないに越したことはない。